« 2004年11月 | トップページ | 2005年1月 »

2004.12.31

< お題発表 >

 単行本『かなしーおもちゃ』づくりも、いよいよ最終段階。
 きょうは同書に協力してもらった佐々木あららと、年越し蕎麦を食べながら反省会をします。
 なんか凄い面白い本に仕上がりそうだと興奮してるんだけど、出版社から提示された発行部数が思いのほか少なくてションボリ……。『かんたん短歌blog』って、投稿してくれてる常連さん以外に、愛読者っていないのかな。もしもいたら、たまにはトラックバックしてね。「読んでますよ」「本買いますよ」の一言でいいから。

 1月のお題は「おもちゃ」にします。単行本発売を記念して。
 「オモチャ」「玩具」など表記は自由。玩具と書いてオモチャとも読むんだけど、その場合ルビが必要かもね。

 今週の投稿、ざっと拝読したかぎり、私の心にとまったのは1首。

井村屋のあんまん食べる 本当のさよならなんてしたことないの

 ……でも、名無しさんです。もういちど名前をいれてトラックバックしてくださいね。
 ざっと拝読しただけなので、もういちどよく見なおして、来週コメントします。

 ではでは。
 2005年もどうぞよろしくお願いします。
 よいお年を!

2004 12 31 05:05 午後 | 固定リンク | トラックバック

2004.12.24

< 「夢」評その4・年末年始企画 >

 メリークリスマス!

 と、
 部屋で一人この原稿を書いている枡野浩一のハートや下半身のことなど心配しないで!
 私はさっき『かんたん短歌blog』単行本の原稿が書きあがったところ。とても気分がいいです。
 今もし私が突然死しても本は無事完成するでしょう。なんだか思った以上に面白い本になりそう。傑作中の傑作を大きく美しい文字でレイアウトし、枡野浩一の絶妙なコメントをトッピング。合間合間にある枡野浩一VS佐々木あららの師弟対談がまた傑作! 隅々まで行き届いた編集方針には、われながらウットリです……。
 (ここで募集した推薦文、投稿の中に面白いのもあったんですが、諸般の事情で佐々木あららの原案をそのままつかうことになりました。皆様のご協力に大感謝!)   
 題して、枡野浩一『かなしーおもちゃ 〜あるある短歌1〜』(インフォバーン)です。短歌本というよりお笑い本? ライバルはギター侍? でも短歌入門書としても秀逸! どうぞよろしく!!

 あ、発売は来年の1月なんだけど、発売を記念してパーティがあるんです。
 パーティ会場では、いちはやく単行本が手に入るだけでなく、枡野浩一が1冊1冊心をこめてサインします。『かんたん短歌blog』で紹介した短歌は全部もれなく収録しましたので(すごい小さい字だけど)、心あたりのある方はぜひパーティ参加申し込みページで申し込んでね。弱ってるバツイチ歌人につけこんでハートや下半身をゲットするチャンスは今! 

夢3絵・武山忠司

 今週は「241」の投稿を拝読しました。

 まずは、改作から。


夢のある名前がいいね セックスをするためにある場所なんだから (丸山太一)

 これは先週の投稿作の改作。「ビル」を「場所」に変えてくれたけど、これだと元のほうがよかったかな。
 場所、って抽象的すぎて、色気がない気がする。


くちべには色によりますくちびるの 本はこころの色によります (秋野道子)

 秋野道子さんは、改作がうまくいかない人だねえ……。
 でもずっと見てますから、あらせず続けてみて。

 ここからが新しい「夢」。


これでいい 夢なんだから気兼ねなくきれいでいいし大きくていい (穴井苑子)


甘い夢見すぎだってと笑いつつ ひとり暮らしをしたこともない (穴井苑子)


月だって歩けばそっとついてくる 夢もどこかできっと見ている (穴井苑子)


うらやましいあのこがうらやましいあのこ じゃんけんぽいのが女の夢よ (穴井苑子)

 穴井苑子さんは何かつかんだのかな。今週快調。
 2首目「甘い夢……」は、ひとり暮らしをしたこともないようなやつに夢を笑われたって話かな。それとも自嘲の歌? そのへんもっとくっきり書けるはず。検討を。
 最後の「うらやましい……」は、リフレインが珍しく成功してる。でも「じゃんけんぽいのが女の夢よ」は気分に流れすぎかな。


ウチの店プチトマトだけは出さないの俄に叶う夢みたいだし(PDP)


交差点で布団が目に飛び込んだ 夢が露になるようで嫌(PDP)


僕の夢タイムセールで105円 そっと値札をはがしておこう(PDP)

 『かなしーおもちゃ』でもフィーチャーしたPDPさん。「俄(にわか)」とか「露(あらわ)」とか漢字の趣味が独特ですね。
 最後の「僕の夢……」は、後半がいい。前半の発想はよくあるけど、この後半で全体が救われている。
 あとねPDPさん、「先立つ不幸」っていうのは皆まちがえるけど、「先立つ不孝」ですからね。親不孝者の不孝。よろしく!


おわかれの言葉を持って本を繰る繰る繰る君は来ないんだろう (木村比呂)


その夢が過ぎ去るよりも高速で走るサンタか泥棒になれ (木村比呂)


出会えたらつめつめ立てて確かめて 夢じゃない内藤さんの頬 (木村比呂)

 木村比呂さんも『かなしーおもちゃ』でフィーチャーしました。
 1首目は改作、うまくいったと思う。
 2首目は「サンタ」と「泥棒」が似てるものだという着眼点が、ま、前例ありそうだけど目をひいた。
 3首目は木村比呂ワールド。「つめつめ立てて確かめて」って……かわいーじゃねーか。


股ぐらにくいこむような夢をみてめざめた朝はチョー気持ちいい (みうらしんじ)


夢というメジャーでぼくをはかったら育ちざかりで食費がかさむ (みうらしんじ)

 みうらしんじさん、1首目はチャレンジ精神に1票。
 こういう題材の短歌って、もっとあっていいと思うから。でも、「チョー気持ちいい」は安易かな。私がもう『かなしーおもちゃ』でも書いてしまってて前例あるし。
 2首目は後半が面白い。でも前半は「?」。どういう意味?


夢にいる じっとしている ほの白い チョークが僕の輪郭なぞる (中野玉子)

 これは死体検証のイメージなのかな。
 なんとなく気になりました。


その夢は君の夢ではなくて (雪) 誰かが君に見ている夢だ (梨野一)

 真ん中に(雪)を挟むような手法は、短歌界ではわりとよくある手法だけど、全体的に端正に仕上がってる。      
 とりわけ「誰かが君に見ている夢だ」という言い方は、前例がありそうなくらい、きまってます。


現実と夢以外には何もない世界だったら楽だろうけど (伊勢悟史)

 伊勢悟史さんは最近ちょっと影が薄いかな。
 この1首は主張に説得力がありました。


こちらからあちらを夢と決めつける 夢はいつでも裁かれるほう (野良ゆうき)

 「夢はいつでも裁かれるほう」……いいですね。


あまり夢 みないからねと 笑いつつ ざくざくと君 前を歩くね (下川梓)

 たぶん初参加(?)の下川梓さんは、あるセンスを持ってる気がするんだけど、五七五七七の切れ目ごとに1文字あきをいれたり改行したりする手法から、いちど離れてみたら?

あまり夢みないからねと笑いつつざくざくと君前を歩くね

 と、1行でずらずら書いてみると、語順を変えたり句読点をいれたりしたくなるはず。石川啄木のように3行書きをマイルールにしてしまう歌人もいるけど、啄木だって最初は1行で書いて、本にするとき3行になおしたんですよ。最初から改行とかに頼ってると、ごまかしがきくから、文章力が鍛えられないと私は考えています。


夜食べるチョコの多さに比例して夢がどうでもよくなってゆく (笹本奈緒)

 それはかなしい。
 後半の普通のフレーズが、前半のリアリティによって活きた。


最近はクリームパンの夢をよく見る ふっきれたみたい さよなら (英田柚有子)

 これも「クリームパン」の唐突さがリアリティになってると思う。ふっきれたんだね、と心から思える。


一晩に3本立ての夢を見た日の朝 旅に出たくなりがち (富井ひらき)

 これは「なりがち」という語尾が秀逸でした。こういう細部が大事だよねー。


真夜中の2時でも花は買えるよと 夢見るあの子にメールしている  (日比野あゆ子)

 あの子は真夜中の2時に花を買わなくちゃいけない状況に追い込まれてるんですね。
 やや「あらすじ」っぽいけど、ストーリーが好きでした。


ため息が涙になって夢になりよだれになって朝になります (伊勢谷小枝子)

 ……いろんなものになるんですね。お疲れさま。


イブだけど正しく夢を見るためにシングルベッドで一人で眠る (平賀谷友里)

 おやすみなさい。
 いい夢を!

 今月は金曜日が5回あるので来週はお休み。で、来年1月のお題は、来週発表することにします。
 来週までの1週間は、好きなお題で投稿してくださいね。年末年始の挨拶とか新年の抱負を短歌にしてくれると楽しいかも! コメントは来年になってから、まとめて書きます。

 ではでは。
 よい年末年始を。

2004 12 24 11:30 午後 | 固定リンク | トラックバック

2004.12.17

< 「夢」評その2その3 >

 『かんたん短歌blog』の単行本、もっともっと追い込みに入っています。
 前置き書く時間も、惜しい。
 そうそう、伊勢谷小枝子さんが、『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房)に収録された、「夢」短歌を拾ってくれましたよ!

あきらめた夢のひとつもあるほうが誰かに優しくなれる気がする (柳澤真実)

あーやって実はこっちを見てますように夢か奇跡かなんかでいいから (脇川飛鳥)

クーラーのある生活が夢だっただから真夏に夢はかなった (梅本直志)

永遠に醒めない夢はそれはもう夢ではなくて別の何かだ (加藤千恵)

夢だってわかってたならあいそ笑いなんかしないで言えばよかった (天野慶)

目覚ましの音で壊れてしまうほど将来の夢なんて危うい (天野慶)

 それから、文月さんも、『かんたん短歌の作り方』の「夢」短歌を拾ってくれています。ブログに飛んで、読んでみてください。ほかにも協力してくれた皆さん、ありがとう!

 今回、ある人の投稿を見て、ああこの人はきっと、

たぶんゆめのレプリカだから水滴のいっぱいついた刺草[いらくさ]を抱く (加藤治郎)

 っていう傑作を読んだことがないんだろうな……と思いました。短歌は結局、たくさん作品を読んでいる人のほうがユニークな作品をつくれるんです。(と、書いたあとで「ほんとかよ?」と自分で思ったが、そのへんはまた後日……)
 「夢」短歌、あなたの知っている古典的名作があったら、トラックバックなどで皆(枡野浩一を含む)におしえてあげてくださいね。ただし、著作権には配慮して、歌を引用するときは出典をきちんと明記しましょう。そして、あなたがその歌を好きな理由をきちんと書き添えれば、「無断転載」ではなく適切な「引用」と解釈されます。
 ちなみに、この歌がタイトルになっている加藤治郎の短歌絵本『ゆめのレプリカ』(エディションq)はネット書店とかで入手しやすいかも。

夢2絵・武山忠司

 今週と先週あわせて、「389+181=570」の投稿を拝読しました。
 こんなにトラックバックがあるのに、なんか『かんたん短歌blog』の評価って低くない? 今年話題のブログベスト10とかで選ばれても罰当たらないんじゃない? 
 ……なんとなく腑に落ちない気持ちで、さあ、きあいいれてコメントするぞー。ふぁぃとー。

君の夢のことをもっと話してよ 靴のかかとは踏んでいいから (野良ゆうき)

雨の日は雨のことでも話そうか それとも夢のことでも話す? (野良ゆうき)

 ……そこまでして夢の話、したいですか。やらしい!

ほっといて! これはわたしの夢だから あなたに関係なくもないけど (野良ゆうき)

 「ほっといて!」とか言うわりには、妙に思わせぶり。どういうふうに俺に関係あるんだよ……。まさか……お、俺の子か!?
 って感じなのかなあ……。
 「!」のあと1文字あきをいれました。

悪いけど知らない人の物まねと夢の話はしないでほしい (伊勢谷小枝子)

 ……ほーらね。夢の話が嫌いな人もいるんですよ。
 この歌は、同案がここにもありますが、言葉の仕上げは伊勢谷小枝子さんのほうがきれい。でも、主張は平凡かなあ。

秋晴れのペダルを強くこいでいる さわれる夢になってください (百田きりん)

 なんだろう、この甘い優しさ……。
 甘くない厳しさが好きな私ですが、思わず目がとまりました。筆名も、きりん……。

まだゆめが夢のかたちをしていない細めの肩に見とれていたの (星川郁乃)

 ……やらしい! 『誰も知らない』の主人公に欲情するタイプでしょ。

ぽちょむきん夢を背負ってぽちょむきん二度と沈まずそのままでいて (PDP)

 ぽちょむきん意味はワカランぽちょむきんだけどなんだか気になる歌だ。

眺めてた看板の染み睨んでた看板の染み 夢から醒めた (PDP)

 眺めてたワカラン短歌睨んでたワカラン短歌、夢なら醒めて。

夢はいつ飲み込めるのかもどかしい牛乳パックぎゅっと潰れる (PDP)

 こういうシズル感がある短歌、意外と『かんたん短歌blog』には少ないよね。選者の作風のせい?

この胸の焦がし具合に負けたんだ夢が煎餅だっていいだろ (PDP)

 ゆめがせんべいだって、いいけどさ……。

ぬるま湯の中だからこそ見れた夢 お湯をつぎたしながらまだいる (緒川景子)

 「見れた」は「見られた」が正しい日本語だけど、まあ、いいか。
 後半の比喩は地に足がついてて、なるほどと思う。

うっかりと夢を見たからこんな日は商店街のひなたを歩く (黒田)

 商店街のひなたを歩く、という言葉のまぶしさに1票。

へえそうかそれはよかった誰だっていつか死ぬんだおんなじ夢に (善哉千裕)

 わけもわからぬ冷たい感じに1票。

その夢で俺は泳いでいたそうだ ちょうど誰かを泣かせたころだ (善哉千裕)

 わけもわからぬ冷たい感じにもう1票。

育てたい ひとを見下さないひとに そういう夢はきれいごとかな (穴井苑子)

 きれいごとだと思う。
 でも、きれいごとで、なにがわるいの?

あと5キロ痩せたらどんな夢だってかなうと思っていた頃もある (英田柚有子)

 痩せたけど叶わなかったんだね。
 太っていって夢をあきらめたの?
 どちらにしても、とてもかなしい。

かんぺきになれないことを知っている だから夢ってあるんじゃないの (丹生谷歩美)

 正論だ。
 「だから夢ってあるんじゃないの」が、きまってる。

夢よりも大事なことがあるだろう 沸騰したら麺入れるとか (丹生谷歩美)

 あるある。カップ焼きそばの麺を流しに落とさない、とか。

ばかだからゆめのないことばかりいうきみのことばがりかいできない (緒川景子)

 ひらがなばかりにしてばかなふりをしなくてもいいよ。
 これはかんじをまぜてふつうにかいたほうがいいようなきがする。

夢は夢 価値があるのは俺にだけ 泣いて笑って砕けて散って (岡本渚)

 前半いいけど後半はなんだか逃げてる?
 橘いずみさんが歌う曲の歌詞なら、こういう展開もありだけど、短歌だと曖昧になりすぎてしまう。

現実の方が好きになる瞬間が確かにあるから悪夢が好きだ (高橋えっくす)

 同感。僕も悪夢が好き。ということをきちんと思いださせてくれるレトリック。

夢のある名前がいいね セックスをするためにあるビルなんだから (丸山太一)

 同感。ラブホテルは名前が大事。ということをきちんと思いださせてくれるレトリック。
 「ビル」という言葉にしたのは、「?」かなあ。

気持ち良くしてあげられる いいように話が進む夢で会いましょう (柴田有理)

 「いいように話が進む夢」って言い方が邪悪で面白い。 

夢だとか将来だとか明日だとか だとかでつなぐガサツな感じ (柴田有理)

 柴田有理さんには珍しく、意味明瞭な感じ。

雨というまでもなく雨 気がつけばすべてが夢でありますように (笹本奈緒)

 私が1文字あきをいれました。
 雨のように夢のように曖昧な気分は、ちょっぴりわかります。

七歳の頃校庭に埋められた夢を掘り返したりしないで (貴志えり)

 言われてみれば、そうだねえ。

●トラックバクに夢を食われた (0点)

 ●短歌にしてくれたらよかったのに (5点)

夢の国 無数の人が横たわり目を閉じたまま微笑んでいる (穴井苑子)

 それはそれは夢のような光景。今週いちばん印象に残った歌。

真夜中にどうもありがとう この夢が今年のベスト1になりそう (穴井苑子)

 それはよかった。あと半月だものね。

 というわけで今回はやや甘めにたくさん選んでみましたが、うーん、これはすごい! と思ったのはあんまりない。皆さんは好きなのありました?
 忙しいから心がスルーしてしまうのかな。『かんたん短歌blog』の単行本づくりで傑作中の傑作ばかり見てるから、目が肥えてしまったのかな。来週、もういちど読み返してみます。
 あと、篠田算さんの短歌が大人気ですが、彼の作品へのコメントは今回パスして、そのうち篠田算プチ特集でもしますのでお楽しみに……。
 では、ひきつづき「夢」短歌の投稿、どうぞよろしくお願いします。

2004 12 17 09:19 午後 | 固定リンク | トラックバック

2004.12.13

< 単行本に関する注意事項など2 >

 もっと時間をください……。
 『かんたん短歌blog』の単行本の作業、もっと追い込みに入っています。
 ここで予告した歌人・岡井隆とのトークショーは、おかげさまで大盛況でした。来てくださった方、いたら感想をトラックバックしてくださいね。
 すみませんが「夢」短歌へのコメントは、週末にまとめて2週間ぶん書きます。どうぞよろしくお願いします。


 
 先日、《数撃ちゃ当たる、みたいな態度で投稿してると上達しませんよ。自作をあらかじめ厳しく選別する目、というのが大事なのです。私は内心「この人、打率が低いな……」と判断してしまいます。》と書きましたが、前言撤回します。
 数、撃ってOK。気にせず、たくさん投稿してください。
 単行本の作業をしながら、気が変わりました。

 さて、ここで、大切なお知らせです。

 以下の作者の方々にお願いがあります。最近ご無沙汰している方もいますが、ぜひトラックバックでお返事ください。
 お返事がない場合、作品を単行本に大きく載せるのはあきらめるかもしれません。

●ほほえみがしゃんしゃんしゃんとふりかかる そっとしまえばぼくのものです

 の安藤三弥さん。
 原文は「しゃん」が2個でしたが、それだと五七五七七になってないので、3個にさせてください。

●恋だって言っておきなよ そうすれば誰もバカだと思わないから
●片手間でおやりなさいよ恋くらい 手相も見ずに新宿の母

 の野良ゆうきさん。
 それぞれ1文字あきをいれました。
 1文字あきをいれないバージョンも別ページに小さな字では載せますので、ご了解を。

●最後には縮んでいって終わるのに悲しむために伸びるんですか?

 の、かみやひろしさん。
 原文は「最期」でしたが意味が狭まるので「最後」にさせてくれませんか?
 「最期」のバージョンも別ページに小さな字では載せます。

●わかるなよ あなたにわかるかなしみはあなたのものでぼくのではない

 の伊勢悟史さん。
 1文字あき、いれたいのですが、これはあえて1文字あけないのが狙いだったのかな……。
 
 以上、お返事お待ちしています。

 「夢」短歌の投稿も、それ以外のトラックバックも、この記事にしてしまってかまいません。
 では、また週末!!

2004 12 13 11:56 午後 | 固定リンク | トラックバック

2004.12.10

< 単行本に関する注意事項など >

 時間をください……。
 『かんたん短歌blog』の単行本の作業、追い込みに入っています。
 あしたはここで予告したとおり、歌人・岡井隆とのトークショー。
 今週は300を超える投稿が集まってて、皆さんちょっとどうかしてますが、私も今けっこうどうかしてるので、投稿作へのコメントは待ってやってくださいね。
 うーん、月曜日の夜あたりかな、更新できるのは……。ひきつづき「夢」の短歌、投稿してくれてOKです(トラックバックはふたつ前の記事にお願いします!)。
 でもね、数撃ちゃ当たる、みたいな態度で投稿してると上達しませんよ。自作をあらかじめ厳しく選別する目、というのが大事なのです。私は内心「この人、打率が低いな……」と判断してしまいます。

 さて、ここで、大切なお知らせです。
 『かんたん短歌blog』の単行本は、皆さんの投稿短歌の傑作選……といった感じの本になります。
 選びぬかれた傑作中の傑作を大きな字で美しく印刷するつもりなのですが、その際、レイアウトの都合により枡野浩一の判断で1文字あきをいれたり1文字あきをなくしたりする場合がある、ということをご了解ください。
 一応、小さい字で元の表記のものも別ページに印刷するという親切設計ですが、大きく印刷する箇所は、見栄えと可読性が重要なので。
 以上、あらかじめご報告しておきます。今まで枡野浩一に短歌をほめられた人で「そんなの絶対やだ!」という人は、トラックバックでその旨申し出てくれれば考慮します(トラックバックはふたつ前の記事にお願いします!)。
 ではでは。
 月曜日あたりに、また!!

2004 12 10 06:18 午後 | 固定リンク

2004.12.06

< ドラえもん短歌の最終結果発表! >

 『かんたん短歌blog』と小学館の共同企画として、ドラえもん短歌を大募集しましたが、その最終結果発表が『ぼく、ドラえもん。』20号(小学館)に載っています。書店で見てみてください。

 ウェブサイトに、入選作以外の作品にコメントするコーナーもできました。
 http://dora-world.com/bokudora/tanka_sho01_f.html

 いつも『かんたん短歌blog』は、その月のお題と関係ない短歌も受け付けていますので、いい「ドラえもん短歌」がうまれたら、普通にトラックバックで投稿してくれてもOKですよ。
 (短歌投稿トラックバックは、ひとつ前の記事にしてくださいね)

2004 12 06 05:16 午後 | 固定リンク

2004.12.03

< 「夢」評その1・原稿も募集! >

 夢、駄目だねー。とっても低調です。
 わるいけど枡野浩一の短歌って、「夢」の傑作が多いの。

もう愛や夢を茶化して笑うほど弱くはないし子供でもない

とりかえしのつかないことをしたあとでなおくりかえす悪夢や夢や

思い出をつくっておこう 寝たきりの老後に夢をみられるように

三日ほど風邪で寝こんで久々に夢をたくさんみたので正気

階段にすわって朝を待ちながらゆうべの夢をうちあけ合った

この夢をあきらめるのに必要な「あと一年」を過ごし始める

さっきまでみていた夢で読んでいた君の日記の綴じ糸が赤

 『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房)にも、夢のいい歌けっこうあったと思う。柳澤真実さんのとか。だれかピックアップしてトラックバックしてくれると嬉しいです。
本1絵・武山忠司

 今週は「192」の投稿を拝読しました。
 先週遅れて届いた「21」の投稿もあわせて拝読。

 まずは先週、遅れて届いた投稿から。
 お題は「本」です。

晴れた日は顔を上げずに本を読む たぶん世界を裏切っている (梨野一)

 本を読むときの「気分」が、よく出てる気がする。
 大学へ向かう電車で赤瀬川原平を読んでいた頃の自分を思いだしました。

ポッケからいつものフレーズ取り出して 溶かしながら待つ信号の青 (日比野あゆ子)

あの一節 心のつっかい棒にしてギリギリに立つ信号は赤 (日比野あゆ子)

 えー、トラックバックは1首ずつやってください。
 この2首は、とびきり傑作というわけじゃないけど、自分の感覚を正確に伝えようと努力した痕跡が感じられて、好感を持ちました。

なめないで噛んでしまった飴に似た破片が刺さる立ち読みの本 (小野伊都子)

 これは着地がうまくない。
 無理に「本」という言葉をいれず、たとえばこうしてみたら?

なめないで噛んでしまった飴に似た破片が刺さるの 立ち読みすると

なめないで噛んでしまった飴みたく立ち読みすると破片が刺さる

 ……前者は刺さった実感を表現したくて、わざと字余りにしてみました。ご自身でもいろいろ工夫してみてください。

 ここから今週の。

シロップを入れ過ぎたカフェオレを見ると 惨めな僕が映らなくて良い(PDP)

 お題とは関係ない歌。
 相変わらず何言ってんだかわかんないが、もうあきらめて選んだ私。

ぼく きょうも ぼくのかたちになるように ゆめのなかでもがんばっている (木村比呂)

 がんばれー。
 木村比呂もよくわかんないが、もうあきらめて選んだ私。

そんなことで幸せになるって言うんなら叶う夢だけ拾っていけば (平賀谷友里)

 後半はいいと思う。
 前半が、後半に奉仕するだけの説明になってしまっていて、もったいない。

なつかしい夢しか好きなものがない あなたもはやくなつかしくなれ (伊勢谷小枝子)

 なつかしくなれ、ですか……。
 これは新鮮。

もし夢がふたつかみっつ叶うならあなたの上に乗ってみたいです (古川亜希)

 「ひとつ叶うなら」でないところがよい。
 「あなたに上に乗られてみたい」だったら退屈。

 というわけで今週はおしまい。
 PDP、木村比呂、柴田有理の3人は枡野浩一にメールください。アドレスはii@masuno.deです。あなたたちの歌は、『かんたん短歌blog』の単行本にいれようとすると、すごく邪魔なので……。

 それから今週は、短歌以外の原稿も募集します。
 以下の、佐々木あららの例文を真似したり、真似しなかったりしつつ、『かんたん短歌blog』を人に推薦する文を書いてください。
 面白い文は、来年1月に本当に出るのかとても心配な『かんたん短歌blog』の単行本の、表紙とかに印刷するかも……。
 短歌とは別のトラックバックで、投稿してね。

【例文】
 短歌を始めるまでは不幸続きで、大きな病気になるし仕事はクビになるし妻は男を作って出ていくし、さんざんな日々だったんですけど、マスノ式かんたん短歌をはじめてからたった半年で人生が180度変わりました! 見違えるように元気になったし、仕事も見つかり、女の子にも驚くほどモテるようになりました! 昔からの知人にあっても「どうしたの? 5歳は若返ったね!」って言われます! 今ではマスノ式にどうして早く出会えなかったんだろう、ってそんなことまで後悔しています。欲張りすぎですかね(真顔)。 
 ▼佐々木あらら(30歳/男/ワニ飼育業)

 ……長い! もっと短いのを希望します。

2004 12 03 08:31 午後 | 固定リンク | トラックバック

2004.12.01

< 「枡野浩一の近況」ページ公開 >

 「枡野浩一の近況」ページをつくりました。
 http://masuno.de/kinkyou/

 枡野浩一公式サイト『ますので』、来年公開に向けて制作中です。
 公式サイトに関するご意見ご要望がありましたら、トラックバックで聞かせてくださいね。

 (短歌の投稿は、ひとつ前の記事にお願いします!)

2004 12 01 11:32 午前 | 固定リンク | トラックバック