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2005.01.28

< 室井佑月へ愛をこめて >

 む、室井さん……。

 杉並生まれ吉祥寺在住のバツイチ歌人、というお洒落なイメージを大切に生きてきたのに……。たしかに小平に実家があるし、小学4年生まで水戸にいたけど、「ミス島根」の室井佑月にそんなこと言われる筋合いはないと思う! あれっ、「ミス鳥取」だっけ? もう忘れちゃったよ。

 室井さんも遥か彼方の人になっちゃったよな……(遠い目)。
 昔は『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房)に、こんな短歌を投稿してくれたよね。

観てみたい 金を出さずにこっそりと 松崎しげるのディナーショウの服 (室井佑月)

 ……懐かしい。今はもうお金持ちだから、松崎しげるのディナーショウの服くらい、いくらでも観られる室井佑月。でも僕のイメージの中にいる君は、六本木の狭いマンションに住んでボロボロの野良猫にエサをあげていた、あの頃のままなんだよ!

 室井佑月のデビュー短編集『熱帯植物園』(新潮文庫)の解説も書いてあげた僕のこと、これからも時々でいいから思いだしてね。ココログ新年会では、胸に『かなしーおもちゃ 〜あるある短歌1〜』(インフォバーン)をいれて写真に撮られてくれてありがとう。そのことに全然気づかなくてごめん。吉井怜ちゃんに気をとられてて……。

 そういえば昔、枡野浩一仮設ホームページの掲示板で、室井佑月短歌を募集したことがあるって、思いだしたんだ。
 こんな歌を1位に選んだ。

赤い嘘くちに頬ばりそれ以上よくばっていい室井佑月は (杉山理紀)

 ほかに、こんな歌もあったっけ。

流れ星願いがひとつ叶うなら室井佑月の妹になる (吉永美砂江)

饒舌に室井佑月を語るひと 波の激しい恋してるだろう (ぽーら・すたー)

物語の途中で顔をあげたいま室井佑月に溶けそうだった (ななお)

行間で室井佑月とすれちがい私が拾った赤い目薬 (渡辺百絵)

あの男記憶喪失だったのに室井佑月は忘れなかった (天野慶)

自分ではもてあましている傷口に室井佑月をすりこんで寝る (ななお)

生きるのに飽きたわけではないけれど室井佑月の世界に堕ちる (ただ@職場)

暮れなずむリズムに揺れる赤い月 よくばっていい室井佑月は (杉山理紀)

 ……これらの歌が投稿された頃、室井佑月はまだ全然無名で、新人だった。
 あれから僕たちは、それぞれに結婚し、それぞれに親になり、それぞれにバツイチになった。
 室井佑月がどんなによくばって売れっ子になっても、そして、よくばらない枡野浩一の売れ方がどんなに足踏み状態でも、僕はあの満月の夜に語り合った夢を忘れないよ、ゆづ。
 だけどココログ人気ランキングでは負けられないから、よくばらないふりして人気blogランキングにも登録してみた。

 それじゃあ、また。
 『かなしーおもちゃ 〜あるある短歌1〜』(インフォバーン)がもしも売れたら、お酒でも奢らせて。でも売れなかったら、金、貸してください。どうぞよろしくお願いします。

2005 01 28 12:18 午前 | 固定リンク