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2005.12.31

< よい一年でありますように >

 2005年最後に会ったのは……ブログの女王・眞鍋かをりさんの最初のトラックバックを受けた男、PDPさんでした!

 さすがに年末年始、トラックバックが少ない……。
 せっかくの新年ですし、初心者でも気楽に参加できる企画をやります。
 付け句。

 こころよく俺に働く仕事あれ よい一年でありますように (枡野浩一)

 ……こんなふうに、後半の七七が〈よい一年でありますように〉になってる短歌をつくってください。
 あなたは前半の五七五を考えるだけ!
 トラックバックは、ひとつ前の記事に。
 どうぞよろしくお願いします。
 

2005 12 31 12:00 午後 | 固定リンク

< 「正」評その4 年末総括 >

「短歌投稿のお約束」「トラックバックのお約束」をご確認の上、納得したら投稿してください。 初投稿の方は筆名の読み方を書き添えてください。

イラストや写真の投稿も、短歌投稿の「お約束」に準じます。将来、枡野浩一の本に参加してもらえるようなクリエーターとの出会いを心待ちにしております。

新年の課題はこの記事で発表します。『ドラえもん短歌』(小学館)発売記念で、ドラえもん短歌も募集しています。そのほか、自由テーマの短歌も受け付けていますが、投稿は原則として1人あたり1週間に1〜3首程度にしてください。ひとつの作品を推敲して何度も投稿したり、以前の作品を改作して再投稿したりするのは、ご自由に……。短歌およびイラストや写真、そのほか雑談の投稿トラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7877041

礼儀として、投稿する前に1日1回は人気ランキングをクリック!

イラスト=後藤グミ

 2005年もきょうで終わりです。
 振り返れば「かんたん短歌blog」の傑作選『かなしーおもちゃ』(インフォバーン)を出したのも今年。「かんたん短歌blog」の初のオフ会もやりましたし、「啄木」というバンドを組んでライブツアーもやりましたね。……ものすごく昔の出来事のような気がします。バンドメンバーの緒川景子さん、バンド解散後はもう2度と会わない気がしてたけど、あんがい何度も会いました。
 『ドラえもん短歌』(小学館)を出したのも今年。篠田算こと谷田浩が装幀(AD)を担当してくれました。
 最新刊『あるきかたがただしくない』(朝日新聞社)にも「かんたん短歌blog」の話題が何度も出てくるし、私の1年は「かんたん短歌blog」を中心にまわっていたと言っても過言ではありません。
 年末には佐々木あららと枡野浩一のコンビ「カフェ・ブーム」もデビュー。『短歌なふたり』はどうですか? 感想、ぜひブログでも聞かせてやってください。
 辰巳泰子さんとのトークイベント、正岡豊さんとのトークイベント、金紙&銀紙の展覧会や書店DJ……。けっこういろんなことをした気もしますし、なんにもできなかった気もします。「流行通信」「フラウ」など、連載が始まったり終わったり……。『爆笑問題のススメ』などテレビに出たり、ネットシネマ『オンザロック』に霊媒師役で出たり……。ウズベキスタン、バリ、ロシアなど、次々と海外旅行に行ったのは自分らしくなくて楽しかったです。
 こうして振り返ると、まるで活動的で社交性のある人の1年みたいでした。ほんとうはずっと引きこもり気分だったのですけれども……。
 そうそう、こんな映画の感想コメントを短歌で書いたりもしました。ものすごーく期待せずに義理で試写会を見たら、『クレイマー、クレイマー』よりも泣けたので困ってしまった。それも悲しくて泣くのではなく、幸福を思いだして泣くという感じなのです。泣かせようとしているクライマックスシーンは逆に冷静に観てしまったけれど、なんでもない日常のシーンで延々泣いていました。「この時代には2ちゃんねるがなかったのだ……」と思うだけでも泣けてきます。お正月にぜひ観てみてください。

 皆さんはどんな1年でしたか?
 新年最初の週の課題は、「新年の挨拶を短歌で表現する」……にします。
 2006年からの「かんたん短歌blog」は、週ごとに課題を変えたり、もし盛り上がったら同じ課題を続けてみたり、課題のない週をつくったり、もっと柔軟に、いろいろと試行錯誤してみようと思います。
 どうぞよろしくお願いします。

 今年最後の講評です。

そのことが正しいなんて思わない 笑っちゃうほどうまくいっても (ごみたゆうこ)

 1文字あきを私が勝手にいれました。(そのことが正しいなんて思わないけど)

ピーマンの亡骸畑で掬ってた 正しく数える気もなく正午(PDP)

 以前の投稿作の改作。断然こっちが面白い。
 「ナキガラバタケ」と読まれない工夫もしてみては。

父の背を抜いて見下ろす 彼だけの辻褄あわせの正論たちを (鈴木六郎)

 いつかあなたも見下ろされてください。

正座したあとのしびれをとるように泣くからむこうで本でも読んでて (丸山太一)

 どんな泣き方なのか、僕にも見せて。

正直に言って可能性どれくらい? ごめん多めに見積もってゼロ (小川チカ)

 少なめに見積もってもゼロ。

真夜中にシンクを磨く ひとつだけ正しいことをしてから寝たい (宮田ふゆこ)

 毎晩ぴかぴかです。

煮干からダシを取っての味噌スープ 生活してる人が正しい (須部ニイル)

 味噌汁という日本語だと、もっと正しい。


いま僕は世界の平和をまもるため駆けだしている正義の味方 (福々屋大福)

 年齢は5歳。


底のない沼にさしこむ手をにぎれ つかむ何かが正解だから (丘村トモエ)

 そんな正解なら、いらないから、にぎらない。

こんなにも旨いロースがあるのならどんなカルビがでてくるだろう(贋・枡野浩一) (茅山ヨシタカ)

 焼き肉短歌の中では、これが一番ましだったかなあ……。
 焼き肉短歌も、引き続き募集します。

 よい年末年始を!
 私は今、テレビで『ジョゼと虎と魚たち』を観ています。
 連作へのコメントはごめん、待っててください。

2005 12 31 02:18 午前 | 固定リンク | トラックバック

2005.12.28

< 短歌小説、始めました。 >

いくつかご報告があります。

 大阪のキャンドルナイトの写真、出来ました。
 短歌、枡野浩一。デザイン、谷田浩(a.k.a.篠田算)。狛犬のオブジェ制作は、さとうかよさん。
 イベントに参加してくださった皆々様と、関係者の皆様に、この場をお借りして感謝します。

 佐々木あららと枡野浩一のコンビ、「カフェ・ブーム」による小説の連載が始まりました。
 その名も、『短歌なふたり』。
 ふたりの登場人物のモノローグの、どちらを佐々木あららが、どちらを枡野浩一が書いているかは、秘密です。
 http://mobile.livedoor.com/novel.html
 
 詳細はこちら。
 http://corp.livedoor.com/


 携帯サイトで短歌の募集もしていますが、ブログを持っていて「かんたん短歌blog」に投稿できる人は、「かんたん短歌blog」のほうに投稿してください。小説にどうしても登場してほしい短歌の作者には、私から直接ご連絡しますので。現在までのところ、篠田算、木村比呂の短歌を作中にお借りしています。第1週目を読んでいただくとわかるように、野良ゆうきさんの、ミラクルで奇跡みたいな短歌にもご登場願いたいと思っています。追ってメールしますね。
 逆に、ブログを持ってなくて「かんたん短歌blog」を見るだけだった人は、チャンスです。
 どうぞよろしくお願いします。

 評論家の切通理作さん、『ドラえもん短歌』(小学館)の紹介、ありがとうございました!
 http://blog.goo.ne.jp/kirira/

 最後になりましたが、ココログの2周年も、おめでとうございました!
 (プレゼントの競争率がやたらと低いから必見!!)
 http://2nd-anniversary.cocolog-nifty.com/

2005 12 28 04:44 午前 | 固定リンク

2005.12.23

< 「正」評その3 >

「短歌投稿のお約束」「トラックバックのお約束」をご確認の上、納得したら投稿してください。トラックバックの方法がわからないので枡野浩一さんに直接メールします……というメールを時々いただくのですが、それはちょっと対応できませんのでご勘弁ください。初投稿の方は筆名の読み方を書き添えてください。

イラストや写真の投稿も、短歌投稿の「お約束」に準じます。将来、枡野浩一の本に参加してもらえるようなクリエーターとの出会いを心待ちにしております。

12月のテーマは「正」です。『ドラえもん短歌』(小学館)発売記念で、ドラえもん短歌も募集しています。そのほか、自由テーマの短歌も受け付けていますが、投稿は原則として1人あたり1週間に1〜3首程度にしてください。ひとつの作品を推敲して何度も投稿したり、以前の作品を改作して再投稿したりするのは、ご自由に……。短歌およびイラストや写真、そのほか雑談の投稿トラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7775342

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イラスト=後藤グミ

 大阪にいます。
 しかもMacが壊れ、つかいなれない予備のをつかっていて、ままなりません……。
 そんな状態での更新。
 きのうのキャンドルナイトは今夜に延期……ままなりません。
 篠田算は私と裸のつきあいをする気がなく、大浴場に入りませんでした。
 きのう有名ミュージシャンのサインがたくさん飾ってある美味しい焼き肉屋さんで、色紙を書くことになり、しかし自分の歌で焼き肉屋さんに似合うやつが1首もなくて往生しました。今週は「焼き肉屋に飾る色紙にふさわしい短歌を枡野浩一のゴーストライターとして詠む」という課題も追加します。挑戦してください。採用者には薄謝進呈。ほんとに焼き肉屋さんにいつか飾ってもらいます。枡野浩一の歌として。
 どうぞよろしくお願いします。

連作「Drifter(s)」 (宇都宮敦) 

 宇都宮さん、連作あとで拝読し、あなたのブログにコメントしますね。
 やせてなりより。私も誕生日から3キロ痩せましたよ。ロデオボーイで。

ここからはわたしひとりでいくからと手をはなしたところまではただしい (緒川景子)

 それからはただしくなくなりたかった。

風邪ひいた かなり体調ただしくない どっかで桶屋儲けているぜ (PDP)

 これは「体調ただしくない」という無理矢理な感じがチャーミング。

枠組みの中で通じる正しさだ アイロンの水、その他の短編 (須部ニイル)

 「の」を私が勝手に追加しておいたけど、こう仕上げたかったのではない?

右側の規則正しい足音が遠ざかる気がしてふり向いた (丸山太一)

 このお題で「規則正しい」という言葉を出してくるところにセンスを感じました。

裏がえし透かして読んだりしないでね 修正液でベコボコの過去  (沼尻つた子)

 んー。あなたらしい模範解答な歌。

「あの頃は正しかった」と乱れた字 瓶に詰められ海に浮いてる (PDP)

 まだ拾ってない。だれにも読まれてない手紙。

「ごめんね」と「いいよ」を何度重ねても 修正ペンの白の不自然 (宮田ふゆこ)

 これは沼尻さんの歌と発想は同じだけど、このくらい微妙に仕上げたほうが体温を感じると思う。どう?

なりたいの正直ばばあに 1秒で大きいつづらを選べるような (沼尻つた子)

 1秒は無理。

 きのう以降に投稿されたやつはまだ見てないので、次回まとめてコメントします。
 駆け足でごめん。
 大阪の人は今夜、キャンドル見てみてください。
 http://masuno.de/kinkyou
 どうぞよろしくお願いします。

2005 12 23 10:33 午前 | 固定リンク | トラックバック

2005.12.15

< 「正」評その2 >

「短歌投稿のお約束」「トラックバックのお約束」をご確認の上、納得したら投稿してください。トラックバックの方法がわからないので枡野浩一さんに直接メールします……というメールを時々いただくのですが、それはちょっと対応できませんのでご勘弁ください。初投稿の方は筆名の読み方を書き添えてください。

イラストや写真の投稿も、短歌投稿の「お約束」に準じます。将来、枡野浩一の本に参加してもらえるようなクリエーターとの出会いを心待ちにしております。

12月のテーマは「正」です。『ドラえもん短歌』(小学館)発売記念で、ドラえもん短歌も募集しています。そのほか、自由テーマの短歌も受け付けていますが、投稿は原則として1人あたり1週間に1〜3首程度にしてください。ひとつの作品を推敲して何度も投稿したり、以前の作品を改作して再投稿したりするのは、ご自由に……。短歌およびイラストや写真、そのほか雑談の投稿トラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7630949

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イラスト=後藤グミ
masuno1215

 松尾スズキさん、お誕生日おめでとうございます!
 きのうNHK『課外授業 ようこそ先輩』で松尾スズキさんの授業を見ました。あの遠大な「大人計画」は、子供たちだけでなく、その親たちの心にも深く刻まれたのではないでしょうか。
 なによりも羨ましかったのは、例によって奥様との仲良しぶりが垣間見られたところ……。私、『ようこそ先輩』出演に関しては松尾さんより先輩だったのですが、私が出演したときは折しも離婚調停の真っ最中で……。可愛い子供たちに「先生は、結婚してるんですか?」と質問されて……。「子供はいるんですか?」と、つぶらな瞳の子供たちが……。
 松尾さんご夫婦がいつまでも仲良しであるよう、心よりお祈り申し上げて、誕生祝いとさせていただきます。

 天国ななおさんがあれこれ書いてくれていますけれど、私、河井克夫のあの解説漫画を読んで爆笑した人(例、篠田算)は、とりあえず敵だと思うことにしています。(※冗談です)
 あと、出版社が作成してくれた『あるきかたがただしくない』(朝日新聞社)のあらすじ紹介ですが、うーん、まちがいとは言い切れないものの、当事者の実感とはだいぶちがいますね。そこまで「突然」ではなかったというか。
 いや、知らないうちに自宅の鍵を取り替えられたり、向こうが雇った離婚弁護士から信じられない文面の内容証明が届いたり、保険証を取りに帰っただけで大騒ぎされて警察を呼ばれたり(あとで知ったのですが離婚弁護士が警察を呼ぶように指示していたそうです。呼ばれた警察も困っていましたが)、ひとつひとつの出来事はいつもいつも「突然」だったわけですけれど、なんというか、もうちょっと少しずつ離婚していった……という感じでした。
 『あるきかたがただしくない』には離婚騒動当時のことはあまり出てこなくて、「その後」のとてつもない苦しみと、ほんの少しの幸福が描かれています。裁判所でのじれったいやりとりを経て、やっとこれから子供に毎月会えると思っていた矢先、元妻が子供を連れて失踪してしまった……そんな時期に毎週綴っていた随想です。
 離婚騒動当時のことは、春には発売になるような気がする『結婚失格』(講談社)という本をご参照ください。そっちは笑顔ゼロで、マゾの人にはおすすめできる内容です。

連作「軟着陸」 (伊勢谷小枝子)

 連作の再投稿、あとで拝読して伊勢谷小枝子さんのブログに直接コメントします。
 

きっぱりと断るように建っている 正直すぎるチュニジアの青 (サブタカミツ)

 これも再投稿。今までの改作の中では一番ましですが、これだと、「青」が建物のことをさしているとわからない人もいる、ということは自覚しておいてください。こういう比喩を理解するのは短歌を好きな人だけですし、短歌を好きな人はこの程度の比喩では感心しません。

マイナスにマイナスかけて正になる そんな通帳あったらいいな (大木凛)

 理屈になってない、無茶すぎる願いに心が動かされました。

ピーマンが畑に百個捨ててある 正しく数えたくって夕暮れ (PDP)

 なぜ百個とわかったの? 実際に百個だった?

絵はがきのように正しい風景で終わろう そうじゃないよりはいい (宮田ふゆこ)

 これは作者本人の自覚とちがって、後半の言いまわしが印象的でした。

正しさが欠けているから止まります 必要なのは消えた「一」の字 (飛魚)

 こういうのは、よっぽど美しくきまっていないと、感心されません。参考のために残しました。

正しくはないけどたぶん間違ってないからここにいていいですか (根岸絹)

 とても甘く、歌会なんかでは非難されそうな歌ですが、私が今弱ってるせいか、沁みました。

バカみたい、ではなくただのバカだった 正気の沙汰ではないないづくし (涼雨)

 こういう言葉の繰り出しが、短歌ならではの楽しさですね。そんなに珍しくはないけど。

正しくはないと知ってて進んでる とまどいへこむ私がみたい (樫子M麻理)

 お名前のとおり、Mですね。春に出る『結婚失格』(講談社)をおすすめできます。

正解はわかっているが正解が必要なのかよくわからない (辻一郎)

 そういう思いがつのると、ニートがうまれます。

 以上です。
 また来週。

2005 12 15 04:20 午後 | 固定リンク | トラックバック

2005.12.10

< 「正」評その1 >

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12月のテーマは「正」です。『ドラえもん短歌』(小学館)発売記念で、ドラえもん短歌も募集しています。そのほか、自由テーマの短歌も受け付けていますが、投稿は原則として1人あたり1週間に1〜3首程度にしてください。ひとつの作品を推敲して何度も投稿したり、以前の作品を改作して再投稿したりするのは、ご自由に……。短歌およびイラストや写真、そのほか雑談の投稿トラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7528104

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イラスト=後藤グミ
masuno1208

 おととい発売になりました、新刊『あるきかたがただしくない』(朝日新聞社)。
 で、皆様にお願いがあります。アマゾンまたはbk1のレビューを書いてください。せっかくだから本書にちなんだ短歌も添えて。
 年明け頃までに掲載されたレビュー&短歌をすべて拝読し、「これは!」と私が思ったレビュー&短歌の作者に図書カードをプレゼントします。もしも面白いレビュー&短歌が多かった場合は、当選者を増やします。金額は最低2000円〜(面白さに応じて変化させる予定。もちろん私のポケットマネーから捻出)。けなしてあっても本を買いたくなるほど芸のあるけなし方をしてあればOKです。
 宝くじとちがって、作品さえよければ確実にプレゼントがもらえるという、たいへん努力のしがいのあるイベントですね。短歌は「かんたん短歌blog」への投稿と重複しても構いません。
 たくさんの方のご参加を待ってます。あ、ついでに別の本のレビューを書いてくれた場合は、それも判断にいれますよ。
 このイベントに参加する人は、念のため、「レビュー&短歌コンテスト参加します」と書いてトラックバックしてくださいね。
 どうぞよろしくお願いします。

未来からタイムマシンでおしえてよタイムマシンができた喜び (本原隆)

 きっと苦しみのほうが多いから、伝えられないんですよ。
 ありそうでなかったドラえもん短歌。

ひきとめてくれないあなたの正しさを愛したそれはそうなんだけど (原君子)

 たまにはまちがってほしい。私にだけは。

正しさが欲しい日もある そういえば人は月へと行ったのかしら (ち)

 行ってないと思う。

正しさは秩序わたしが世界から寸分違わずはみだすための (ゆづ)

 ん? もういっかい、言ってみて。

「ダギナッショー」 Dragon Ashを正確に発音したくなる時もある (志井一)

 でもだれもその正しさを理解してくれない。

正常だと思うことが異常なのかもしれないと思いながらだ (根岸絹)

 この語尾「ながらだ」はかわいい。しんくわ(歌人の名前)風味だけど。

「正解」をもっと聞かせてみのもんた 僕らその語に今飢えている (樫子麻理)

 1文字あきを減らしました。
 前半はいいけど後半が単なる説明なので改作して。

正論を言わないでってつまりそれ 反論するなってことなんでしょ? (宮田ふゆこ)

 うん。

正しいか正しくないかどちらでもないか選べるなんて退屈 (那賀神哲)

 自由って退屈。

正解にマルつけたのにまだ誰も採点してくれなくてさみしい (小野伊都子)

 結局、自分で採点した。

 わりと厳しめに見ました。
 ん……と、心が立ちどまった歌はほかにもありました。
 ではまた来週。

2005 12 10 01:09 午前 | 固定リンク | トラックバック

2005.12.03

< 新刊の見本が手元に届きました。 >

枡野浩一久々のエッセイ集
あるきかたがただしくない』(朝日新聞社)。

なんか自分で読み返した感想は、
「穂村弘よりも世界音痴……」
って感じです。

佐々木あららと私で今、ある仕事の準備をしています。
ちょっと難しいことに挑戦するんですけれど、
うまいこと実現しますように……。

それから篠田算こと谷田浩に手伝ってもらって、
大阪のイベントに参加します。
http://www.candle-night-osaka.jp
トークとかはなくて、
ただ短歌を美しい方法で展示するだけですが、
大阪在住の皆様と、
もしかしたらすれちがうかも。

どうぞよろしくお願いします。

2005 12 03 03:15 午前 | 固定リンク

2005.12.01

< 「旅」評4と12月テーマ発表 >

「短歌投稿のお約束」「トラックバックのお約束」をご確認の上、納得したら投稿してください。トラックバックの方法がわからないので枡野浩一さんに直接メールします……というメールを時々いただくのですが、それはちょっと対応できませんのでご勘弁ください。初投稿の方は筆名の読み方を書き添えてください。

イラストや写真の投稿も、短歌投稿の「お約束」に準じます。将来、枡野浩一の本に参加してもらえるようなクリエーターとの出会いを心待ちにしております。

11月のテーマは「旅」でした。12月のテーマは今回、発表します。『ドラえもん短歌』(小学館)発売記念で、ドラえもん短歌も募集しています。そのほか、自由テーマの短歌も受け付けていますが、投稿は原則として1人あたり1週間に1〜3首程度にしてください。ひとつの作品を推敲して何度も投稿したり、以前の作品を改作して再投稿したりするのは、ご自由に……。短歌およびイラストや写真、そのほか雑談の投稿トラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7395802

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イラスト=後藤グミ
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 おまけ的な更新です。12月のテーマも発表します。

この旅で穿き捨てる気のパンティーを穿いているので今日は死ねない (宍戸れみ)

 よい心がけです。

朝早く改札の外に落ちていた切符と同じでそこまでだった (丘村トモエ)

 言葉足らずな気もするけど、「そこまでだった」という気分は伝わります。

飛び込みをするときみたいにあの人は夜景をよいっと覗きこんでる (深井順子)

 これは「あの人」という言い方が吟味されてない印象。歌詞とかの慣習を無自覚に踏襲してるみたいに見えてしまう。
 たとえば「その人」にするだけでも意味が変わるでしょう? 考えてみてください。

夕暮に手を振る君が懐かしく「いつか」は過去で未来でもある (須部ニイル)

 後半の宣言が鮮やかでした。前例あるのかなと思うくらい。

禁煙が続かないのはベランダに座りこみたい夜があるから (宮田ふゆこ)

 あるある。 

連作「『乗り換え人生』らしい(出囃子付き)」 (PDP)

 ……あとで拝読して、PDPさんのブログに直接コメントします。

 皆さんのアドバイスを参考にして、12月のテーマを決めました。
 拙著『あるきかたがただしくない』(朝日新聞社)が12/8に発売されることを記念して……。
 「正しい」にします。
 「正」という字を詠み込むのでもOK。

赤ちゃんのうちに手相の矯正をするのにつかう銀製の型
三日ほど風邪で寝こんで久々に夢をたくさんみたので正気
正しいハメ方はこうじゃないような気がする 何度やりなおしても
永遠に交わることはないだろうねじれの位置とねじめ正一
雨の日に吉本ばななを読み返す「正」という字で死をかぞえつつ
正しさの中にいるからあなたにはここから先は理解できない ※銀色夏生の詩の短歌化。拙著『君の鳥は歌を歌える』(角川文庫)参照。
八月の正岡さんは永遠に早坂くんを好きにならない

 ……と、こうしてみると枡野浩一は正しさを求めてやまない歌人ですねー。
 ほかの歌人の「正しい」歌も、いいのを思いだしたら、おしえてください。 

2005 12 01 07:08 午前 | 固定リンク | トラックバック