« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »
2006.02.28
< 【日記帳から】「ただいま」 >
某月某日
「ただいま」
「おかえり。今やっと寝かしつけたところ」
「お疲れさま。遅くなってごめんね。
藤井さんちで話し込んでた。
切通さんとかも一緒。ちょっと飲んできたよ」
「本、形になりそう?」
「これから。うまくいくといいな。
携帯小説は、別の場所で再開できるかも」
「よかったね!」
「ありがとう。がんばるよ。
あしたはスタイルっていう女性誌の取材。
何着たらいいかな」
「こないだ買ったカーディガンは?」
「そうだね」
「コーヒーいれる?」
「僕がやるよ。ウイスキーたらすよね」
「うん」
架空の妻と会話してみた。
「おやすみ」
「おやすみ」
※「読みました」と伝える気持ちで、人気ランキングをクリック!
2006 02 28 01:36 午前 | 固定リンク
2006.02.27
< 【日記帳から】自転車を買う。 >
某月某日
一度盗まれて取り戻したり、
またなくして取り戻したりした自転車が、
またまたなくなってしまい、
今回は自分が放置したせいだ。
いつも都心からタクシーで帰る時、
目印にするブリヂストンの自転車屋で、
「さびにくくて、操作が簡単な自転車」
という条件で探して黒い自転車を買った。
カギのスペアがつくれるというのもポイントが高く、
一カ所のカギをかけると二カ所のカギがかかる。
三万円弱。
乗ってみると安定感があって楽。
カゴもステンレスで大きい。
ライトも簡単。
今までつかっていた無印の自転車とかって、
シンプルなようで随所に無駄があり、
小さなストレスを感じ続けていたのだ、
と気づく。
元妻が私の誕生日に買ってくれた無印の、
今は製造中止になっている折り畳み自転車よ、
さようなら!
図書館で東京新聞をまとめ読み。
期待して読んだ町山智浩さんの自伝、
濃密で面白かった。
もう自伝なんか書かないだろう、
という姿勢だからここまで濃いのか。
面白すぎてフィクションみたい。
よく載せたなあ、というギリギリのネタばかり。
東京新聞に好感を持った。とろうかな……。
町山さんの後任が松尾スズキさんで、
松尾さんはたくさんのエッセイを書いてきた余裕で、
軽やかにサービスしている。
エッセイって一生にそんなにたくさん
書けないものなのではないか。
短歌も。
買った本。
『いつか、僕らの途中で』(小学館)。
枡野浩一が好きそうな、
一言で言えない本。
装幀を手がけたのがあの人だった。

松倉すみ歩『ウリ専!』(英知出版)。
文章が冷静で、
誠実に対象へ近づこうとしている感じの
ノンフィクション。
とはいえウリ専の当事者たちは、
ざらつきを感じる本かもしれない。
しかしながら著者ができるだけ
判断保留しながら話を進めていくところがいい。
なぜウリ専の当事者でもない著者(女性?)が、
このテーマで書こうと思ったのか、
わざと明かしてない
というのだけれど(あとがき参照)、
それは明かしてほしかったと思います。

※「読みました」と伝える気持ちで、人気ランキングをクリック!
2006 02 27 11:38 午後 | 固定リンク
2006.02.25
< 【日記帳から】『ミュンヘン』 >
某月某日
『ミュンヘン』は
観てから時間が経てば経つほど
心に重くのしかかる映画で、
いろいろなシーンを思い返しては、
いろいろなことを考える。
主人公が「パパ」の家に行くと、
可愛い子供たちが車に寄ってくるシーン……。
(仲間が眠っている部屋の)ドアを
あけるときの指づかいと悲しい予感……。
とてもむなしく不愉快な銃撃戦を
何度も経て、
闘うことのむなしさを
うんざりするほど感じたとき、
主人公が私たちの気持ちを
代弁するかのような、
セリフをぽつりと言う。
テレビで井筒監督は、
あんなセリフは
闘う前からわかっていることだ、
みたいな意味のことを言っていた。
そうじゃないでしょう。
あなたの言い方はまるで、
ホリエモンなんか
最初からだめだと俺は知っていたよと
あとから言う人たちと同じ
「あとだしジャンケン」だ。
あの映画を観て
私が受けとめたものがこんなにある以上、
同じ映画を軽々しく罵倒する井筒監督は、
信じられないくらい
鈍感で馬鹿な人に見えてしまう。
町山智浩さんの評を読んでごらんよ井筒監督!
映画を語るって、こわいことだ。
「映画芸術」誌で、
『ALWAYS 三丁目の夕日』が
ワースト映画に選ばれていた。
私はあの映画、
残酷な映画だと思っている。
ハートウォーミングだから泣いたのではない。
今はもう影も形もない「あの頃の未来」、
それを夢みて清く明るく生きている人々の
瞳が輝けば輝くほど、
「あのね、君たちの未来はね、
ほんとはそんなに素敵じゃないんだよ……」
と言ってあげたくなり涙がとまらなくなる。
匿名の罵詈雑言が飛び交う未来が、
君たちには待っているんだよ……と。
それを甘ったるい映画だと評する
あなたたちのほうが甘ったるいよ。
『…三丁目の夕日』をベストのほうに挙げていた
切通理作さんのセンスを私は信頼している。
※「読みました」と伝える気持ちで、人気ランキングをクリック!
2006 02 25 02:20 午前 | 固定リンク
2006.02.22
< 【日記帳から】傘をよく忘れる人は >
某月某日
私たちの考え方には、
集中思考と拡散思考がある。
集中思考はあらかじめ決まったひとつの答えを
正しく速く探し出す思考。
拡散思考は、あらかじめ決まっていない新しい答えを、
なるべくたくさん探し出す思考。
よく傘を忘れる人は、
周囲のいろんなことに興味をひかれて
傘のことを忘れてしまう「拡散思考」の持ち主であり、
独創的で新しい発想を生み出すのが得意。
というようなことが、
別冊宝島「使える! 悪用禁止の心理学テクニック」
岡崎博之・編著に書いてありました。
なぜこんな本を買ったのかは、
きかないでください。
私がよく傘を忘れ、
帽子を忘れ、
上着を忘れ、
マフラーを忘れるのは、
そのせいだったのかと、
自分をなぐさめる。

※「読みました」と伝える気持ちで、人気ランキングをクリック!
2006 02 22 02:26 午前 | 固定リンク
< 【日記帳から】オリエンタルラジオ >
某月某日
オリエンタルラジオ、
ふたりの存在感は可愛げがあって憎めないけれど、
「武勇伝」ネタのひとつひとつは、
あまりにも「ふつう」。
見るたびに、ある意味びっくりする。
サラリーマン川柳に投稿しても
没になるようなネタばかりではないのか。
あれはそもそも「お笑い」なの?
見せ方のセンスで勝負してるのはわかるし、
練習も大変なんだろうと思うけれど。
「音楽」だと思えたら楽なのに……。
と、
書きながら、
やれやれ自分は歳をとったのだなと思う。
経験を積み重ねることで
初々しい感動を失っていくことを
「知の悲しみ」と呼ぶらしいけれど
(「R25」のコラムに書いてあった)、
まだ何も経ていない若い世代は、
まだ何も経ていないのだ。
わたしたちの
かなしみはあたらしい
と、
谷川俊太郎は書いた。
(「かなしみはあたらしい」より。
原文どおりではありません。
『子どもの肖像』収録)
「かんたん短歌blog」の投稿作を見て、
「これは前例があるから」と没にしていく作業に、
とてもむなしさを感じる。
けれど前例があることを知ってしまっている以上、
知らないふりはできない。
私は私の狭い狭い「経験」から逃れることはできない。
それは私のたまたまの「経験」であり、
普遍性なんか全然ないかもしれない。
ネットが普及して
あらゆる「前例」が蓄積していく。
ネットは忘れてくれない。
検索すれば前例はきっと出てくる。
新井千裕が『復活祭のためのレクイエム』で描いた、
最初のコピーライターと
最後のコピーライターの寓話が、
ついに現実になったのだ。
※「読みました」と伝える気持ちで、人気ランキングをクリック!
2006 02 22 01:59 午前 | 固定リンク
2006.02.17
< 2月の評その2/新しい課題 >
「短歌投稿のお約束」や「トラックバックのお約束」をご確認の上、納得したら投稿してください。 初投稿の方は筆名の読み方を書き添えてください。
イラストや写真の投稿も、短歌投稿の「お約束」に準じます。将来、枡野浩一の本に参加してもらえるようなクリエーターとの出会いを心待ちにしております。
今週からの課題は、この記事で発表します。『ドラえもん短歌』(小学館)発売記念で、ドラえもん短歌も募集しています。そのほか、自由テーマの短歌も受け付けています。投稿数は、あまり多いと枡野浩一の心がくじけますので、控えめにお願いします。ひとつの作品を推敲して何度も投稿したり、以前の作品を改作して再投稿したりするのは、ご自由に……。短歌およびイラストや写真、そのほか雑談の投稿トラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/8678714
礼儀として、投稿する前に1日1回は人気ランキングをクリック!
遅くなってごめんなさい、バレンタインどうでした?
チョコくれた人、ありがとう……。今もチョコをさかなに、コーヒー飲みながら書いています。
なんかねえ、ミクシィで「枡野浩一を批判する」という記事を見たので、別のことで異常に落ち込んでる気持ちをどうにか奮い立たせて一生懸命やりとりしてたら、最後はアクセス拒否されてしまいました……。誠実に対応しようとすればするほど、いつもこんな結末……。
批判してもいいから、もっとストレートにわかりやすく言ってよ。自分の動機とか欲望とかをしっかり見つめて……。何が不満なんだか最後までわかんなくて、こっちもぐるぐるしてしまいました。
「かんたん短歌blog」はべつに短歌と関係ないことをトラックバックしてくれてもいいです。最近はたまに「日記」をアップしたりしてるんだし。
『短歌なふたり』は早くも「うちで連載再開どうですか」という打診をいただきましたが、実現の可能性はどうかな……。インディーズ(自分)でやる場合、無料の携帯用ブログって、どんなのがおすすめなの?(はてなとライブドア以外で!)
*
バレンタイン短歌、いきます。
*
永遠に僕を励ます人がいる 誰かというと自分自身だ (鈴木 有)
これは自由テーマだけど、チョコを自分に贈ってる男をイメージしながら読みました。
なんか当たり前のことを歌ってるようで、心に残りました。
堂々としていればいい あしたにはちゃんと後ろを振り向けるから (緒川景子)
振り向くのも大切だよね。毅然とした歌。
旦那にはしたくないけど人として優れてるのでチョコをあげます (日比野あゆ子)
旦那は人として優れてなくてもいいのか……(遠い目)。
このチョコはあげないでおく もう二度と会えない場所でしあわせでいて (英田柚有子)
と、かっこよくいけばいいけど、また会ったりしてね……。
これ以上おんなをおかしに例えたら失礼でしょう おかしのほうに (沼尻つた子)
肉親はありがたいもの 貰えない男より渡せない女にとって (沼尻つた子)
上の二首は、構造が同じだよね。あと佐藤真由美も同案を書きそう。
後者は「バレンタイン」というお題を知らずに読むと意味不明。
チョコレート売り場で聞かれた 「ご自宅用ですか?」のワケをそっと教えて (大木凛)
そ、それは……。大声でなら教えます!
彼女からもらったトリュフわたしにも味見をさせてくれてありがとう (田丸まひる)
どういたしまして。
更衣室に待機しているチョコの量 「漬けものの日」じゃなくてよかった (宮田ふゆこ)
漬けものを贈る地域もあるそうですよ……。知らないけど。
厳重にチョコを包んで隠しもつ わたしこれからテロを仕掛ける (佐藤青)
この歌は俵万智さんの『チョコレート革命』(河出書房新社)の表題になった歌とテーマが似てるけど、わりとよく出来てたので残しました。枡野浩一『君の鳥は歌を歌える』(角川文庫)参照。
まちがえてほしくないからあなたへのチョコレートには「LOVA」って書いた (福々屋大福)
それが可愛いと好評で、つきあいが始まりました……。
することはもうしたけれどまだチョコをあげてなかった 手もつなぎたい (伊勢谷小枝子)
手、つながない? することする時。
*
ああ……。
今、更新していたら、記事の後半がどういうわけか消失してしまいました。
もういちど同じことを書くエネルギーがありません。ごめんなさい。
さようなら、あの記事……。
*
今からの課題は「おわび短歌」です。
おわびを申し上げるように、歌をつくってください。
「ごめん」「すみません」などを詠み込んでもいいよね。
見本は……あとで考えておきます。
2006 02 17 02:30 午前 | 固定リンク | トラックバック
2006.02.13
< 連載中止のお知らせとおわび >
携帯小説「短歌なふたり」、突然の連載中止です。
連載中止のお知らせとおわび
文責=枡野浩一(カフェ・ブーム)やむをえない事情により、カフェ・ブームの小説『短歌なふたり』の連載を、続けることができなくなりました。
「カフェ・ブーム」というのは、ともに歌人である佐々木あららと枡野浩一の合作ペンネームです。じつはライブドアの一連の騒動が始まった直後、佐々木氏が仕事をおりるかたちとなり、やむなく枡野浩一がひとりで(佐々木氏の残した案を活かして)執筆を続けておりました。
その連載の進め方に関して、著者側と編集部側の認識のちがいが無視できないほどに大きくなり、これ以上は連載を続けることが不可能であると判断せざるをえなくなりました。
愛読してくださっていた皆様には、心よりおわび申し上げます。
読者の皆様から届いた膨大な数の短歌……残念ながら(やはり編集部との認識のちがいもあり)採用・発表には至りませんでしたが、たのしく拝読しておりました。また、皆様から日々送っていただく感想に、どれだけ力づけられていたかわかりません。
このたびは私の力が及ばず、申しわけありませんでした。
連載の続きは、きっと将来、どこかで再開させたいと思います。
行きちがいがあったとはいえ、刺激的な場を提供してくださり、遅筆な私たちの原稿を待ち続けてくださった編集部の皆様にも、最後にお礼とおわびを申し上げます。
2006年2月9日
……想定外の展開でした。短歌をお借りする約束をしていた皆様にも、心よりおわび申し上げます。
第39話まで更新されていた小説は、バレンタインデー、14日の夜に全部消えてしまいます。未読のかたは、今すぐどうぞ。
毎日2万〜4万ページビューを保っていて、短歌の応募も1日あたり30首くらいずつありました。
場所を変えて連載再開できないものか、各方面と相談中です。ご興味のある出版社のかた、携帯サイトのかた、もしいらっしゃいましたら枡野浩一(ii@masuno.de )までご一報ください。
場合によっては書き下ろしを加え、単行本化をめざすこともできますので、長い目で待っていてくださいませ。
貴志えりさんの感想、小説本編より面白いです……。
*
バレンタイン短歌は、あす14日いっぱいまで受け付けて、それから選をすることにしますね。
こちらもお待ちください。
水曜日以降の更新になると思います。
2006 02 13 06:45 午後 | 固定リンク
2006.02.07
< 2月の評その1 >
「短歌投稿のお約束」や「トラックバックのお約束」をご確認の上、納得したら投稿してください。 初投稿の方は筆名の読み方を書き添えてください。
イラストや写真の投稿も、短歌投稿の「お約束」に準じます。将来、枡野浩一の本に参加してもらえるようなクリエーターとの出会いを心待ちにしております。
今はバレンタイン短歌を募集中。『ドラえもん短歌』(小学館)発売記念で、ドラえもん短歌も募集しています。そのほか、自由テーマの短歌も受け付けています。投稿数は、あまり多いと枡野浩一の心がくじけますので、控えめにお願いします。ひとつの作品を推敲して何度も投稿したり、以前の作品を改作して再投稿したりするのは、ご自由に……。短歌およびイラストや写真、そのほか雑談の投稿トラックバックURL: http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/8531438
礼儀として、投稿する前に1日1回は人気ランキングをクリック!
トラックバックで(伊勢さん改め)仁尾さんもおしえてくれてますが、今出てる「ダ・ヴィンチ」で、吉田豪さんと糸井重里さんが拙著『あるきかたがただしくない』(朝日新聞社)に言及してくだっています。
また、今週の「週刊ポスト」では重松清さんが、鋭く熱いエールをおくってくださいました。
同書は大森望さん(「週刊新潮」)、米光一成さん(「本の雑誌」)、目黒考二さん(「本の雑誌」)、長嶋有さん(「活字倶楽部」)にも、それぞれ評していただきました。
いずれも、評者のとてつもない力量を感じさせる名文ばかりです。レビューコンテストに応募してくださった皆さんも、ぜひ読んでみてください。プロ中のプロは、ここまで書けるものなんです。
ここまで書けるプロ中のプロに支持されるなんて、あの本は、ほんとうに幸せ者です。
そういえば笹公人さんのホリエモン短歌、読みました? 似たような設定を詠もうとしている人は「かんたん短歌blog」にもいましたけれど、この仕上げ……さすがですね。
こういう自分以外の作品を見て感嘆するところから、歌の上達は始まっていくのだと思います。
*
ゴディバよりチロルが美味いという人と舌をからませ悔やんでません (沼尻つた子)
この歌は、『ドラえもん短歌』(小学館)に載った「野暮な男と朝焼けを見る」とかいう歌と構造が似てない? しかもあれ、あなたの作品じゃなかった?
まあ、枡野浩一にもあるけど……A面とB面のような関係の歌。
笹公人さんのネーミングを借りるなら、沼尻つた子は「ベタンカの女王」ですね。それが蔑称になるか尊称になるかは、今後のあなた次第でしょう。
チョコくれる奇特な方と連れ立って 小春の頃に戻れないかな (宇津つよし)
このごろ宇津つよしさんはロマンティスト……。
きみのことだからチョコとかおくらない そう考えることにしました (猪狩義久)
きみのことだからね。うんうん。
甘ったれた恋なんてもう夢みない カカオ100%の決心 (後藤グミ)
チョコの広告にはつかえる歌。最後を「決意」とすれば五七五七七ぴったりだけど、これはこれでいいかも。
チョコレートみたいな感じでこの愛もいろんなかたちに変わってくのかな (後藤グミ)
同上。
もしうまくいってもだめだったとしても2月なんてまだ新しい年 (緒川景子)
新年早々だめだったとしてもね。
ananもnon-noもMOREも読んだけどモテという字がモチに見えがち (藤山京子)
見えがちだねえ……。
勝たされただけの気もするけどいいの ちよこれいとであなたにとどく (平賀谷友里)
ぱいなつぷるで、あなたと、さよなら。
裏切りの気分でわたすチョコレート 友達なんて思ったことない (英田柚有子)
ひどい裏切りだ!
「チョコなんか嫌いだからな」 言われても言われなくてもあげませんけど (大木凛)
そんな君が嫌いだからな。
チョコレート 持ち帰れないあなたから別れのコトバ言うべきでしょう? (麦ちよこ)
持ち帰って捨てればいいのに。
あげたいと思う気持ちが足りなくて誰にもチョコを渡せなかった (丹生谷歩美)
これは志井一さんの名歌(『ドラえもん短歌』参照)のぱくり。「だれにも」だと拡散してしまってつまらない。「あなたに」にします、私なら。
「受け取ってください」固く目をつぶり両腕は前その先にチョコ (一代 歩)
位置関係をまじめに詠んでくれました。
いくつもの渡せなかったチョコなどを食べて私は大きくなった (一代 歩)
大きくなったねえ……。
恋人が貰って帰るチョコレート怪しい順にたいらげてゆく (一代 歩)
もてる恋人だねえ。
チョコレートひとつでこんなにうれしそう 男の人を大事にしよう (穴井苑子)
喜んでみせただけで幸せそう。女の人を大事にしよう。
恋にしてみてもいいかと思ってる 義理かどうかはあなたが決めて (平賀谷友里)
義理!
義理チョコは誤解させては気の毒よ「鹿のうんこ」をオススメします (ゆり)
「鹿のうんこ」の広告にはつかえる歌。
いつもならタバコの消しミス怒られる もらったチョコを忘れてみたい (宇津つよし)
忘れられない。
てのひらにきみの名前を書いてみた 手袋はずしいつも読んでる (新井蜜)
これは「見てる」のではなく「読んでる」ところがいい。
*
以上です。
あと一週くらい続けましょうか、バレンタイン短歌。
なお、枡野浩一にはチョコをあげるより、本を買ってあげましょう。そのほうが喜びます。
どうぞよろしくお願いします。
2006 02 07 12:15 午後 | 固定リンク | トラックバック
2006.02.05
< 【日記帳から】渡辺ペコ >
某月某日
渡辺ペコの短編漫画集『東京膜』(集英社)、
文学的な丁寧さがあって面白かった。
『蛇にピアス』の漫画化を担当した人。
フリースタイルの漫画を紹介するムック
「このマンガを読め! (2006)」で、
松田シロをとりあげて
「休刊したヤングユーが生んだ最後の大型新人」
(要約)とかって偉そうに書いたが、
渡辺ペコのことも忘れちゃだめだった。
しかし新鋭漫画家の筆名は最近どうしてこう、
フィールヤング臭いかね。
橋本ライカは元気かね。
※「読みました」と伝える気持ちで、人気ランキングをクリック!
2006 02 05 07:14 午後 | 固定リンク
< 【日記帳から】品川庄司 >
某月某日
品川庄司と金紙&銀紙で
仕事をする夢をみた。仮眠をとったら。
品川と僕のツーショット写真が必要なのに、
なかなかいいのが撮れない。
ロケ地は海辺。
撮るといっても自前のデジカメで、
僕が自分で撮っている。
これはまずい……、
あせっているのは僕だけで品川は平気そう。
オイルライターをいじったりして遊んでいる。
いつのまにかロケ班から僕だけ
はぐれてしまい、
電車で元の場所に戻ろうとするけれど
駅がわからない。
やっぱりタクシーにしようと思って
品川のマネージャーさんに電話するも、
相手の言ってることが聞き取れず、
怒られているということだけわかる。
そんな夢。
佐々木あららの原稿を待ってることと
たぶん関係がある。
明けて本日しめきりなのに……。
品川のことが好きなのかな、自分……。
今まで夢で、したことある芸能人が三人だけいて、
河合その子、和田アキ子、荻野目洋子……。
どの人も目がさめてるときには意識したこともなくて、
好きなのだとは、とても思えないのだけれど……。
今、検索して知ったが、
河合その子は後藤次利と結婚したの?
※「読みました」と伝える気持ちで、人気ランキングをクリック!
2006 02 05 06:53 午後 | 固定リンク
2006.02.04
< 『かなしーおもちゃ』の作者の皆様へ。 >
携帯小説「短歌なふたり」はますます狂おしい境地に……。あきれて途中で読むのをやめてしまった人も久々に読んでみてください。
あと佐々木あららの希望もあって以下の方々の短歌を「短歌なふたり」にお借りしますね(作中人物の短歌ということにして紹介します。本当の作者名は連載終了後に発表します)。
ひとりでは育てきれない恋なのでちゃんと自分で堕ろすつもりです (平賀谷友里)
午前5時恋と一緒に葬って わたしたちもう生まれたくない (英田柚有子)
もう恋ができないようにした猫と暮らしています 元気でいます (英田柚有子)
……以上。枡野浩一『かなしーおもちゃ』(インフォバーン)より。 この本に大きな文字で載せた短歌は今後ことわりなく「短歌なふたり」に出す可能性があります。
どうしてもいやだという作者は今すぐ枡野浩一にメールを! どうぞよろしくお願いします。
枡野浩一のメールはii@masuno.deです。
2006 02 04 06:12 午前 | 固定リンク
< レビューコンテスト結果発表! >
きょうは知り合ったばかりの悪い男たちと夜遊びしてきました。
バレンタイン短歌の講評は諸般の事情で来週あたまに書きます。
そんなわけでアマゾンに投稿された『あるきかたがただしくない』(朝日新聞社)のレビューの中から優秀作を選ぶレビューコンテスト。このへんで結果発表をしておきましょうか。
まずは見返りがないかもしれないのにレビューを投稿してくださった皆さんに心より感謝!
結論から言うと正直あんまりレベルは高くなかったです。
私はもともとライターとしてCD評や漫画評や書評やインタビュー記事を書いたりすることからスタートしている世界でも珍しい歌人です。改めて考えてみると雑誌(「宝島30」とか「Views」とか)に署名コラムの連載をしたりしてから歌人になった人を自分以外に知らない。ほかにいるの? こんなふうにいちいち自慢するから反感買うのだと僕だってわかってますよ穂村さん! そして当時連載してた雑誌が今はもうないことも知ってますよ!!
そんな「ライター」としても優秀な枡野浩一から言わせると今回は驚くほど面白いレビューというのはひとつもありませんでした。ミクシィ内の『あるきかたがただしくない』レビューのほうが全体的に水準が高くて褒めてるやつも半分けなしてるやつもけっこう面白いと思う(※丘村トモエさんは両方に投稿してくれてます)。
で。アマゾンの中で比較すると丹生谷歩美さんのかなあ目をひいたのは。
あくまで個人的なことを書こうとしている姿勢がほかの人とは明らかにちがう。我田引水すぎるとも思えるが枡野浩一のエッセイがそもそも我田引水のかたまりなので枡野浩一的センスをもっともよく体現していると無理やり解釈できなくもない。最低のレビューだと怒りたくなる瞬間もある。添えられている短歌は一番まし。
よって丹生谷歩美さんをレベルの低い一等賞とします。
丘村トモエさんが二等賞。レビューの書き方は丘村さんのほうが上手で印象もいい。ただ切り口が似たレビューをよく目にするので比較の中ではちょっと沈んでしまうというか。
とはいえアマゾンに投稿してくれた人全員にささやかなお礼(図書カード)を送ります。よろしかったら枡野浩一にご住所おしえてください。その「ささやか具合」があなたのレビューへの評価だと思ってせいぜいクヨクヨしてくださいね。
酔いが残っているのかいつもより一層えらそうですがご勘弁を。
枡野浩一のメールはii@masuno.deです。
2006 02 04 04:46 午前 | 固定リンク
















