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2006.03.17
< 【日記帳から】 内藤みか『ラブリンク』 >
某月某日
内藤みか『ラブリンク』(新潮社)を
床屋の待ち時間に読んでいて
泣いてしまった。

離婚歴がある雑誌ライターのヒロインは、
ホストと恋愛ごっこをすることで
日々をやり過ごしている。
そんな自分の孤独も
常に冷静に観察している。
あるとき心から応援したいと思える
男性と出会い、
自らの離婚……
過去の愛情の残像に改めて向き合う。
その細やかな感情描写の悲しさといったら、
ない。
元夫のDVの痛さったら、ない。
ストーリーは運命のいたずらで、
意外なほうへ進んでいくけれども、
細部の辻褄がよく考えられていて
説得力がある。
出来すぎているかもしれないが、
この結末になって本当によかった。
しかし孤独なヒロインは最後、
本当の意味で救われたのかどうか……。
解釈が分かれるところだ。
その冷徹さもすごい。
でも、あと味は爽やか。
もともと
携帯サイトで人気を博した連載小説で、
それゆえあえて横組を試みたのだろう。
最初はそれに抵抗感があって、
なかなか読み進められなかった。
携帯小説って、
「ディープラブ」とかの印象が強すぎて、
イメージがわるいかもしれないけれど、
こんな質のいいものもあると
皆に知ってほしい。
帯のストーリー紹介から想像する話は、
実際に読んでみた話と、
まるでちがっていた。
まちがってはいないのだけれど、
「ストーリー設定の面白さ」で
損をするタイプの
書き手なのかもしれないと思った。
でもストーリー面白いよ、これ。
最初から最後まで、
ぐいぐい読んでしまう。
こうは書けないと、
自分で携帯小説に初挑戦してみて、
よーくわかりました。
*
それにしても、
離婚の話とかって、
関係ない人にはもう、
まったくの他人事だから……。
(無論それでいいのだろう)
だれだって最初からダメになろうと思って
夫婦になるのではない。
そのことを学んだだけでも、
私は離婚前よりは、
ましな人間になった気がしている。
(元が鈍感すぎた)
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2006 03 17 02:13 午前 | 固定リンク










