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2006.07.01

< 「お別れ」を振り返って。 >

「かんたん短歌blog」は、
この二年にしかできない仕事だったと思う。
私が(今のところの)人生最大の危機を経て、
辛うじて立ち直るまでの日々が、
そのまま「かんたん短歌blog」の二年でした。

読み返すと、
ほんとうはハッピーなのに
わざとそうでないような文章を書いたり、
その逆だったり、
自分の「芸」の細かさに笑ってしまいました。
(感情がすぐ顔に出るくせして、
文章はポーカーフェイス……)
でもそういう文章が結局は
本心の姿を伝えている、という感じ。

今後、
「かんたん短歌blog」と同じものは、
もう私にはつくれないと思います。
『かんたん短歌の作り方』(筑摩書房)と
同じ本が
もう書けないのと同じように。
(ブログを引っ越すだけ、
と受け取った人が一部にいるみたいなので、
念押ししておきますが「ちがいます」。
八月半ばから新しく始める「仕事」は、
今までやったことない別の何かです。
詳細は未定……)



かんたん短歌の作り方―マスノ短歌教を信じますの?


トラックバックで短歌を投稿、
というシステムは、
敷居が高かったでしょうけれど、
私側がそうしたいと思って、続けました。

それぞれのブログにいる歌人たちが、
それぞれの場所で継続して歌を詠み、
ちゃんと自立していてほしい、
時には交流したりしてほしい、
という気持ち。

もともと孤独の中でしか言葉は育まれない。
けれど孤独とは、
他者がいて初めて自覚できるものです。

作品一首ずつもきちんと見るけれど、
やはり蓄積されていく「作者」を
見たいと思っていました。
それが私の短歌観だから。

今後また、
短歌を募集する企画は
あちこちで始めると思うけれど、
「かんたん短歌blog」みたいには
ならない。

そのくらい真剣勝負ではあったつもりです。

一期一会。
どんな出会いも、
そのときだけ、
その場所だけのものでしょう。

いつかまた再会したとき、
悔いの残らない一期一会を
過ごせますように。

2006 07 01 10:25 午前 | 固定リンク