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2008.02.17
< 伊勢谷小枝子寄稿『掘り出されたい』(2008年2月12日) >
おめでとう 佐々木あららが生まれた日 佐々木あららが死ななかった日 (枡野浩一)
ということで、
あらら、誕生日おめでとう!
http://ararara.exblog.jp/8063423/
最近、
「かんたん短歌blog」周辺ではニュースが多く、
何から紹介したらいいのか迷ってるうちに
どんどん日数が経ってしまいました。
http://music.jeugia.co.jp/details/2624792-9976034.html
このMISIAのアルバムで
作詞してる佐藤真由美は、
元おニャン子の佐藤真由美ではなく、
アナウンサーの佐藤真由美でもなく、
『ショートソング』(集英社文庫)にも
作品が登場する
あの歌人の佐藤真由美です。
どうぞよろしくお願いします。
*
そういえば『ショートソング』随一の
人気キャラクター「笹伊藤冬井」の
作品はすべて
「かんたん短歌blog」に
投稿された笹井宏之さんの歌なのですが、
彼がついに!
初の作品集を上梓しましたね……。
http://sasai.blog27.fc2.com/blog-entry-141.html
目下、たのしく少しずつ拝読中ですが、
いやー、
『ひとさらい』ってタイトル、
一青窈か笹井宏之さんくらいしか
考えつかないと思います!
笹井さん、
もしもよろしかったら、
なにかPRになるような
散文を書いて「かんたん短歌blog」に
寄稿してくださると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
*
というわけで今回は、
短歌集『平熱ボタン』(あざみ書房)
を上梓した伊勢谷小枝子さんに
寄稿していただきました。
同書の序文は枡野浩一が書きました。
序文で引用されている、
『ショートソング』にも載っている一首が、
『平熱ボタン』本文では
あえて少しちがう形になっていますが、
どちらの形の歌も「正解」ということで、
どうぞよろしくお願いします。
宇都宮敦さんがさっそく、
素晴らしい評を書いているのを読みました。
http://air.ap.teacup.com/applet/utsuno/20080213/archive
《僕がこれまで読んだことのあるあらゆる短歌のなかで、この短歌がマイ・ベスト、最も好きな短歌だ。》
って、凄いよねー、なかなか書けないよー。
皆さんも『平熱ボタン』の感想を書いたら、
「かんたん短歌blog」にも
トラックバックして見せてくださいね!
どうぞよろしくお願いします。
*
*
*
伊勢谷小枝子寄稿
『掘り出されたい』
(2008年2月12日)
-----
短歌を始めたのは と
「短歌ヴァーサス 創刊号」(2003年 風媒社)の、枡野浩一さんの年譜を見ると
>1997.12 宝島社「キューティ・コミック」にて「マスノ短歌教」連載開始。
とあって、それに投稿を始めたのが初めてなので、その年数に、びっくりです。
それ以降、当時開設されていた枡野さんの掲示板や、2004年開設の「かんたん短歌blog」などに投稿してきました。その一方、詩人のe.e.cummingsつながりで、詩人の藤富保男さんに声をかけていただき「Chocorua」(無料配布リーフレット)発行(10号まで発行予定、2月に9号が出ます)、さらに「早いうちに、短歌を本にまとめましょう」とおだてられ、この短歌集『平熱ボタン』に至ります。
しばらくは読まない本にはさんでは見つけたときに あーあー と言う
序文は、枡野浩一さんに「いつまでも卒業できないままの私ですが」とお願いしました。
絵は、柴田有理さんに「あまりどろどろしてない感じで」とお願いしました。
(柴田有理(しばた・あり)さんのHP http://gymsit.at.infoseek.co.jp/)
そして、「リング式にしたい」ということ以外あいまいなまま、数ヶ月後、リスキーな序文と、不思議ですてきな絵と、80首の短歌の、スケッチブックというかメモ帳みたいな本が、できました。好きなページでひらいておけます。
傷口はニヤリとひらく 思い出にするなと全身タイツで止める
お題があったものもないものも、5つの「連作」(と言っていいのかどうか、今もわかりません)としてまとめてみました。読み返してみるまでもなく、傷と記憶の短歌ばかり詠んでいますが、私の源にあるのはこの短歌です。
この場所がいつか陸地になったとき化石の私が掘り出されたい
『平熱ボタン』というタイトルは、載せる短歌の中の言葉を組み合わせただけなのですが、
それが、やわらかくしみこんできて、不思議な気持ちです。収録短歌は、ほとんどがネット上で既発表のものですが、それでも、紙媒体で手元に持っていたい、という方がおられましたら、よろしくお願いします。
そんな骨なんで大事に持ってるの 言われて気づくまで気づかない
感謝と祈りを。
伊勢谷小枝子
http://d.hatena.ne.jp/saeko-i/
2008 02 17 11:55 午後 | 固定リンク
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彼女のブログ。
( another pain ) vs ( Chocorua )
ここには彼女の淡々としている感じが
より淡々とあらわれてます。
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この日が来るのを待っていました。
☆
この歌集には、私の大好きな短歌が収録されています。
好きな歌はどんどん増えるけど、その中でもほんとに大切な歌のひとつ。
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