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2009.01.28

< みのる先輩 >

ピュアフル・アンソロジー 初恋。 (ピュアフル文庫) (ピュアフル文庫)

ピュアフル文庫のアンソロジー『初恋。』収録作
「ジジジジ」登場人物のモデルの一人である
「みのる先輩」が、
こんな記事を書いてくださいました。
http://minoru-iroiro2.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/-1--5640.html

みのるというのはご本名ではなく、
しかし、
先輩の印象によく似合っている筆名だと思う。

私のいたころの文学研究会
(大学をやめてからも顔を出していた……)は、
かなりハンサムだが妙に人徳のない先輩や、
今は「ほぼ日」スタッフとして活躍する知的美女の先輩や、
女たらしの先輩や、
喧嘩っぱやくて今は短歌出版社を経営している後輩や、
女たらしの後輩や、
いろんな「文学青年らしくない人」がいて楽しかった。
近い世代で、プロの小説家になった人が二人います。
新作を最近見ませんが(心待ちにしてます!)、
藤原京さんと上野歩さん。

みのる先輩は
男女共に人気のある「下町の男」で、
肩の力のぬけた随筆風の作品を書いていて、
「こういう異様に広い肩幅の体育会系のひとが、
こんなに面白いものを書くとは!」
と、びっくりしました。

先輩、そう遠くないうちに一度お酒でも是非。

「ジジジジ」、
もちろん完全にフィクションなんですが、
部分部分には明らかに特定のモデルがいて、
全体として変にリアリティが出てしまったから、
ちょっと一部の人に実話だと思われそう。

人生で出会った好きな人ばかりを登場させました。
読んだら怒る人もいるんだろうか……。
連絡がつかなくなってしまった人もいて、
彼らがどこかで読んでくれたらと願っています。

連載中の「僕は運動おんち」も、
主要なキャラクターの一人は
実在の友人をイメージして書いていて、
彼とは連絡とりたいなあ。

柔道部のOくん! 枡野を覚えてないですか?

具体的なエピソードを
お借りした人には事前になるべく
許可をとっているのだけれど。

2009 01 28 11:18 午後 | 固定リンク | トラックバック

2009.01.26

< 笹井宏之さんのこと >

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/124561/111492/56209029

『ショートソング』(集英社文庫)の
笹伊藤冬井という登場人物の短歌は、
すべて
笹井宏之さんの作品をお借りしています。
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/2008222_77cf.html

毎日のようにネットで書かれている
同書の感想を読むと、
彼のこんな一首を
好きな歌として挙げている読者が多いです。

 それはもう「またね」も聞こえないくらい雨降ってます ドア閉まります
 ——笹井宏之

ご冥福をお祈りします。

 「またね」「またね」聞こえないけど何回も雨に向かって手を振る「またね」
 ——枡野浩一

2009 01 26 04:25 午前 | 固定リンク | トラックバック

2009.01.22

< 短歌盗作問題 >

ああ……。
これは防ぎにくいよね……。
http://news.livedoor.com/article/detail/3983123/

加藤あいさんとやっていたCMで
短歌募集してたとき、

 築5分 駅から5年 

という言葉の入った一首を
「今週の選」みたいなのに選んだ。

あとで「出来すぎ?」と思って
ネット検索してみると、
有名なネタだったみたい。
「築5分 駅から5年」
というチラシが実際にあったらしく。

そのネタ以外のところが
全然よく出来てないし、

  築5分 駅から5年 すごい家

みたいに、
(五七五七七の短歌でなく)
五七五の川柳にすることも可能だし、
ということで、
上位には、いれなかった。
盗作と騒がれもしなかった。
なにしろ元ネタはチラシだしね。

でもCM制作をする電通のスタッフが気にいって、
それをラジオCMに採用しようとしていて……。
私は強く反対しました。

元ネタの話をしたけど
「電通的には問題ない」
ということになった。

しかし、
「短歌的には問題です」
と主張して、
私の選を尊重していただきました。

問題にしない人も多いと思う。

一人の人間が
すべてのジャンルの作品に精通するのは無理で、
歌人は短歌にばかり詳しいから、
ほかのジャンルからの本歌どりに気づけない。

「寒水魚」という、
中島みゆきの有名な造語をつかった短歌を
新人賞でほめていた選考委員もいました。
元歌を知らずに。

短歌コンテストは、
最終選考をする前に、
ネットとかで予選結果を発表しないと、
今後も似たような「事件」は多発するでしょう。

2009 01 22 04:18 午前 | 固定リンク | トラックバック