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2009.04.04

< 五百田達成さんのこと >

私が角川文庫から出している三冊の本は、
当時角川書店文庫編集部にいた
五百田達成さんが企画を通してくれました。

いおた・たつなり、と読みます。

『ショートソング』(集英社文庫)に出てくる
五百田案山子(いおた・かかし)の名前は、
某有名歌人の名前のアナグラムなのですが、
実在する名字なんですよね……。
(同作の人物名はほとんど佐々木あららが考案。
五百田案山子は枡野が考案)

五百田達成さんは私の三冊の本の
企画を通したあと、
二冊目まで編集してから角川書店を退社。
そのあと博報堂に入って
「お金持ち」についての研究とかを
やっていたかと思ったら、
最近はフリーランスになり、
なんと「エッセイスト」になったという。

別名儀で色んな雑誌にコラムを書いていたのは
前々から知っていましたが、
本名で「エッセイスト」になるとは
思わなかったので面食らいました。

私はたまに人から「エッセイスト」と呼ばれると
似合わない気がして、いやな気持ちになります。
たしかにエッセイもたくさん書いているけれど、
自分の仕事の核は「短歌」だと思っているのです。
まえにも書いたように穂村弘さんなんかは
短歌に関係ないエッセイ集を続々と出していますが、
枡野浩一の三十数冊の本は、ほぼ全部が短歌がらみ。
穂村弘は「エッセイスト」が肩書になってもいいが、
枡野浩一にその肩書はないでしょうと自分では思う。

そんな感じの私なので五百田達成さんの肩書にも
けっこう抵抗を感じてしまいました。
ご本人にも直接そう言ったのですが、
意志が揺らがないようなので見守りたいと思います。

エッセイスト、五百田達成さんのブログ。
http://ameblo.jp/iota-s/entry-10228450193.html
先日、久々に会ったときのことを書いてくれました。

正直、
彼はまっとうで礼儀正しく頭が良くて仕事が出来るが、
ちょっと似た人を見たことがないタイプの謎の男であり、
その唯一無二の個性はまだまだ彼の書くものには
反映されていない気がしてなりません。
この世界で彼にしか書けないことが絶対にある、
そういう人です。
今後の大躍進を楽しみにしています。

2009 04 04 01:50 午前 | 固定リンク

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